正社員不足5割超 建設、運輸・倉庫は深刻 道内企業7月時点

正社員不足5割超 建設、運輸・倉庫は深刻 道内企業7月時点

 帝国データバンク札幌支店は、2024年7月時点の人手不足に対する道内企業の動向調査結果を発表した。全業種の従業員の過不足状況は、正社員が「不足」と感じている企業の割合は55.8%だった。前年同月(57.3%)に比べ1.5ポイント低下したが、3年連続して5割を上回り、高止まりが続いている。

 業界別の正社員の人手不足割合では、建設が72.8%で最多。これに運輸・倉庫(70.8%)が続き、2業界で7割を超えた。共に時間外労働の上限時間が強化された「2024年問題」に直面している業界だった。以下、農・林・水産(60.0%)、製造(53.9%)、サービス(51.4%)の順で5割を超えた。

 企業からは「技術者や下請け企業の人手不足から受注を見送るケースが発生するなど大変厳しい状況」(建設)との指摘が出ている。

 一方、非正社員の過不足状況では、34.2%の企業が「不足」と回答。前年同月(35.8%)から1.6ポイント低下したが、3年連続で3割を上回った。

 非正社員の人手不足割合の業界別では、正社員と同様に建設が43・0%でトップ。これに農・林・水産、運輸・倉庫(各37.5%)、製造(36.4%)が続いた。

 同支店では、総務省の労働力調査で23年時点の転職希望者が全国で1035万人と過去最多となるなど、転職市場は活況を呈していることを説明。業界を問わず人材の流出を防ぐには「自社でしか得られないスキルや経験、給与水準などの差別化が欠かせない」と指摘。「人材の確保・定着に向け、企業の人事戦略は一層重要性が増している」としている。

 調査は7月18~31日に、道内企業1149社を対象に実施。517社から回答を得た。回答率45.0%。

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