体験型観光の課題語る ATセミナー  白老

体験型観光の課題語る ATセミナー  白老
講演する菊地部長

 北海道観光機構は10日、白老町の町中央公民館で体験型観光「アドベンチャートラベル(AT)」の内容や課題を伝えるセミナーを開いた。町内のガイド事業者や観光関係者ら約30人が、北海道宝島旅行社の菊地敏孝部長の講演に耳を傾けた。

 昨年9月に道内で開催された国際イベント「ATワールドサミット北海道・日本」で得られた知見やノウハウを全道各地に広めるためのセミナー。4日の旭川を皮切りに、13日の函館まで3会場で開く。11月には釧路管内弟子屈町、帯広市、新ひだか町でも予定している。

 菊地部長は、ATについて「観光を道具にした地域づくり」と定義した上で、今は旅の志向が団体旅行から個人旅行に転換している時期とし、「旅は観光事業者だけでは成立しない。多様な地域関係者がつながり、地域総力戦で再来訪してもらえる魅力ある価値を生み出すことが課題」と述べた。

 また誘客を担うツアー会社を「旅の窓口」、ガイドを「地域の専門家」、間をつなぐ観光協会を「地域の窓口」と位置付け、「目的を一つにして役割分担し、持続可能な観光を目指して」と訴えた。

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