苫小牧市は70歳以上の市民が月額2000円で市内路線バスに乗り放題となる「高齢者フリーパス」を今年度末で廃止する。昨年12月のバス料金値上げで市の財政負担が増えたことに伴う措置。1回100円で乗車できる「高齢者優待乗車証」は現行のまま継続し、高齢者の外出機会確保に努める考え。
市は11日の市議会厚生委員会(松井雅宏委員長)で、廃止までのスケジュールを明らかにした。町内会連合会や老人クラブ連合会への説明に加え、公共施設での住民説明会を実施。2025年3月にフリーパスの販売を終了する。フリーパスは最大で6カ月分購入できることから、利用終了は同年9月となる。
フリーパスと優待乗車証は本人負担額と正規運賃との差額を市が負担する高齢者交通費助成事業の一環。市総合福祉課によると、23年度の利用者はフリーパスが1000人、優待乗車証が1万9000人。事業全体の利用回数は64万8000回で、市の負担額は1億1850万円だった。
バス料金の値上げに伴い、事業を継続すると24年度の負担額が4500万円増えることから、両事業費の約半分を占めるフリーパスの廃止を決断。優待乗車証は維持する方針を固めた。
同委員会で事業見直しを報告した市は「廃止の財政効果は1800万円と推計される。優待乗車証を維持することで、多くの人が従来と変わらずバスを利用できる」とした。
両事業は06年、70歳以上を対象にした市営バス無料化事業の廃止に伴いスタート。市が今年4、5月に行ったアンケートによると、フリーパス利用者の目的は買い物が最も多く、次に通院と趣味・スポーツが続いたという。
















