道内中小企業今期見通し 業況「悪化」30.8% 「好転」28.3%と逆転

道内中小企業今期見通し 業況「悪化」30.8% 「好転」28.3%と逆転

 北海道中小企業総合支援センターは、2024年度の道内中小企業における業況調査結果を発表した。今期の業況見通しについて、「好転」と回答したのは28.3%で、1年前の前回調査(23年6~7月、42.6%)から14.3ポイント減少した。一方、30.8%の企業が「悪化」と回答し、前回(24.4%)より6.4ポイント増加。「好転」と「悪化」の割合が逆転した。

 「好転」の割合の業種別では、卸・小売業(14.4ポイント減の32.2%)とサービス・情報通信業(32.8ポイント減の25.0%)が大幅に減少している。

 企業からは「印刷業界全体として、紙需要の低迷による影響が大きく、先行きが見通せない」(製造業)、「地域ではインバウンド(訪日客)の観光客の入り込みがある一方、経営者の高齢化などから廃業する小規模宿泊施設が多く見られる」(サービス業)との声が上がっている。

 新型コロナウイルスの影響については、「脱却した」(15.2%)と「ほぼ脱却した」(37.0%)を合わせて52.2%に。一方、「変わらない」(28.7%)と「回復途上にある」(15.0%)、「影響継続中」(4.1%)の合計が47.8%となり、半数近くがコロナの影響から脱却していない厳しい状況にある。

 経営上の課題(複数回答)について、販売面では「製造・仕入れ原価の上昇」(72.7%)、設備面では「設備の陳腐化・老朽化」(70.1%)、資金面では「運転資金の不足」(42.1%)、技術面では「生産性の向上」(67.4%)がそれぞれ最多だった。 

 従業員の過不足感では、65.0%の企業が「不足」と回答。業種別では建設業が90.3%でトップ。従業員が不足している要因(複数回答)については、「条件に合う人材の応募なし」(66.3%)が最多で、「業界自体の人気がない」(43.4%)が続いた。

 今期の賃上げ実施状況(複数回答)は、「ベースアップを実施(予定)」が58.0%で最も多い。以下、「ボーナス増加を実施(予定)」(22.5%)、「前期に実施済み」(15.1%)の順。

 賃上げ率(年収換算)は、「3~4%未満」が21.3%で最も多い。これに「5%以上」(19.0%)、「2~3%未満」(18.4%)、「4~5%未満」(18.1%)が続いた。「4%以上」の賃上げを実施した企業は全体の4割近くを占めている。

 調査は7月16日~8月9日に、同センターの会員企業と支援制度利用企業の1000社を対象に実施。433社から回答を得た(回答率43.3%)。

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