道は17日、7月1日時点の道内の基準地価を発表した。道内の平均価格(1平方メートル当たり)は住宅地が2万4300円(前年比プラス0.2%)となり、4年連続で上昇。商業地も11万8100円(同プラス0.9%)となって3年連続で上昇した。ただ、伸び率は建築費の高騰などが影響し、前年(住宅地、商業地ともプラス2.2%)から鈍化した。上昇率は住宅地、商業地とも千歳市の地点が2年連続でトップ。ラピダス(東京)進出の効果が続いている。
調査地点は、道内全市町村の計1013地点(住宅地725地点、商業地255地点、工業地15地点、林地18地点)。全用途の全道平均価格は4万8200円(前年比プラス0.4%)となり、4年連続で上昇した。
住宅地で上昇したのは札幌市の74地点をはじめ、苫小牧市13地点、千歳市8地点など計217地点。前年(229地点)に比べ12地点減少した。平均価格は札幌市が12年連続上昇し、前年から3.6%上がって10万7500円に。帯広市も9年連続上昇し、5.4%上がって3万7400円。苫小牧市は3年連続上昇し、3.6%上がって2万2100円となった。
商業地は、札幌市の39地点を最多に江別市5地点、千歳、帯広、北広島市各4地点、苫小牧市1地点など計75地点で上昇。前年(76地点)から1地点減少した。平均価格は札幌市が12年連続上昇し、7.6%上がって59万4900円に。江別市も7年連続上昇し、5.6%上がって6万2300円。苫小牧市は3年連続上昇し、0.8%上がって3万5900円だった。
住宅地の上昇率のトップは、2年連続でJR千歳駅にも近い千歳市栄町5の3外内で、23.5%上昇して12万1000円に。同地点の上昇率は前年(30.7%)は全国1位だったが、今年も全国3位の上位に入った。ラピダスの千歳進出に伴って千歳駅周辺の賃貸マンションの需要の高まりが主な上昇要因となっている。同じく企業進出に伴う雇用や人口の増加を見込んだ宅地需要の高まりで、2位も前年同様、千歳市東雲町5の52が入った。23.4%上昇して9万5000円となり、上昇率は全国5位の水準となっている。
商業地の上昇率の首位は、2年連続で千歳市北栄2の3の9。全国9位の上昇率で、24.5%上がって12万7000円となった。千歳駅や都市ホテルにも近い地点で、こちらも企業進出に伴う雇用や人口の増加を見込んだ事業用地や共同住宅用地需要の高まりが上昇要因。2位には前年3位の千歳市末広2の6の3が1ランク上げて入った。上昇率は全国10位の24.2%で、11万8000円となった。「ラピダス効果」で全道の上昇率の1~4位は千歳市が独占した。
道内の商業地で最も地価が高かったのは、今年も札幌市中央区北3条西2の1の13外(東急百貨店南側)で510万円。8.5%上昇して40年連続全道トップとなった。住宅地は札幌市中央区宮ヶ丘2の1の20が2.2%上昇して37万5000円となり、36年連続で首位を堅持した。
北海道不動産鑑定士協会では「建築費が依然として高騰し、高止まりしている」と指摘。道内の基準地価もその影響で「全体としては上昇しているが、上昇幅そのものは鈍くなっている傾向がみられる」と分析している。





















