波に乗り「いい成績を」 国民スポーツ大会出場 平尾美紗樹 苫小牧青翔中3年

波に乗り「いい成績を」
国民スポーツ大会出場
平尾美紗樹 苫小牧青翔中3年
全国大会出場を報告した平尾(右)と木村副市長

 小型のヨットを使用するセーリング競技1人乗り種目の平尾美紗樹=苫小牧青翔中3年(14、室蘭セーリング協会所属)が第78回国民スポーツ大会(26日から、佐賀)に出場する。平尾がセーリングの全国大会に出場するのは初めて。17日には苫小牧市役所を訪れ、木村淳副市長に道代表として競技に臨むことを報告した。

 1人で操船するILCA6級が平尾の出場種目。祝津ヨットハウス(小樽市)で行われた第78回国民スポーツ大会道予選(6日から7日まで)で全体3位の成績を収め、全国大会の切符をつかんだ。海面に置かれたマークを規定の順序と回数で回り、着順を点数化して順位を競った。

 平尾は「初めての全国大会出場なので少しでもいい成績を残したい」と抱負を語った。木村副市長は「苫小牧の代表として楽しみながらも、勝負の世界だから勝ち負けにこだわって」と激励した。

 セーリング競技を始めたのは小学3年生のとき。競技経験のあるコーチ役の父直樹さん(50)から勧められたのがきっかけ。平尾の姉2人もかつてセーリングの競技経験があり、次女の帆乃夏さん(24)は国民体育大会の第71回大会で総合19位となった実力者だった。

 普段は練習の場を求めて週2日は室蘭市まで通って、直樹さんから指導を受けている。姉の帆乃夏さんを目標に日々厳しい練習に励んでいる平尾は「こんなに早く国体出場の夢が叶うなんて」と表敬訪問後の取材で喜びを口にした。

 ヨット競技の面白みについて「ストレス発散になるところ」と答えた平尾。「舟を操作することは体で表現することだから」という。初出場の国スポに向けて技量を磨いてきたが、「勝つためには風とか、雲の動きとか自然を読まなければならない」と競技者としてさらなる向上を誓っている。

 セーリングは小型のヨットに乗り、帆が受ける風を動力に水上を滑走する速さや技術を競う競技。1人乗りの種目は、船体・帆の大きい順にILCA7級、ILCA6級、ILCA4級の3段階がある。

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