食品ロス削減に取り組む苫小牧市澄川町のパン店ぱん工房むぎ麦は、売り切れなかったパンを夕方の閉店後、自動販売機で販売している。3種類の料金で、何が出てくるかはお楽しみの「パンガチャ」。仕事終わりや犬の散歩中の人などの利用が増えており、石見妙香店長は「新たな顧客獲得にもつながっている」と手応えを語る。
自販機は6月、同店駐車場に設置。基本的に営業時間が終わる午後4時以降に稼働させる。料金は150円、200円、250円の3種類。人気商品の塩バターパン(150円)やパンドゥミ(同)に加え、売り切れなかったロスパンを販売している。
同店によると、仕事で営業時間中は来店できない人や、「入ったことがなく気後れしていた」という人が気軽に買い求めているといい、「ガチャで初めて食べたパンを気に入って来店してくれるお客もいる」と石見店長は話す。
同店はこれまでも、賞味期限が迫った食品の格安販売情報を市のごみ分別アプリ「053City」で通知する事業に参画したり、公共施設に出向いてロスパンを販売したりと食品ロス削減の試みを重ねてきた。一定の効果がある一方で、長時間労働が続くといった負担も生じることから、新たな策として自販機導入を決めたという。
市内西部の地域連携の一環で、自販機では美原町の菓子店おかし日和のクッキーセットやアウトレット焼き菓子なども扱う。石見勝政店主は「地域の人を中心に、自販機が少しずつ定着しつつある。無駄になる食品を減らしながら、売り上げを支える柱として成長させていきたい」と話す。
同店の営業時間は午前9時~午後4時。月、火曜休み。
















