苫小牧市のフィギュアスケートクラブ、白鳥FSCでの指導を求め、新潟市から苫小牧市へ移り住んだ武田結仁(苫小牧東中3年)が、来月に行われる東北・北海道選手権大会(札幌・月寒体育館)に向け、練習に打ち込んでいる。昨季、全国中学スケート大会(全中)では3位に入賞しており、「(今季は)全日本選手権入賞を目指す」と意気込んでいる。
幼少期、テレビでフィギュアのアイスショーを目にし、「自分もあんな風に滑ってみたい」と思ったことがきっかけ。母親の馨さんに訴え、新潟市内の体験教室に参加して初めて競技に触れた。その後はクラブに所属して競技を続けていたが、思うような結果を残すことができなかった。「もっと高いレベルで自分を磨きたい」と一念発起し、馨さんと2人で来苫。白鳥FSCの門をたたき、髙木尚美コーチの下で昨年12月から指導を受け始めた。
2月の全中では、予選に当たる東北・北海道ブロックのスコア154.39を大きく上回る181.21で3位に入賞(所属は新潟)。曲目はショートがロミオとジュリエットの「ダンスオブザナイツ」、フリーはエルビスプレスリーの「監獄ロック」を選択した。髙木コーチは「変更した演目曲が、本人に合っていたのだと思う」と分析し、「型にはまらず個性的で面白いし、雰囲気がある。競技にも前向きに取り組んでいる」と武田の印象を語る。
馨さんは息子について「これ―と決めたらとことんやるタイプ。北海道への移住は想像もしていなかったが、息子の意思を尊重した。髙木コーチとの相性も良く、素晴らしいご縁に巡り会えたと感じている」と話す。
現在は、来月の東北・北海道選手権大会に向け、ジャンプの安定感や姿勢、タイミングなど、体の使い方を意識しながら練習に励んでいる。「今後も競技を続け、将来はスケートを教えるコーチもやってみたい」と無邪気に語る武田。全日本入賞に向け「曲を体全体で表現し、ジャンプは丁寧に飛ぶなど、自分の力をしっかり発揮できれば、結果も付いてくると思う」とブロック大会制覇に自信をのぞかせた。
大会は10月4日から6日まで。武田はジュニア男子の部に出場。このほか白鳥FSCからは、男子の部に国民スポーツ大会北海道代表の坪井聖弥(苫小牧市役所)、ジュニア女子の部に岩本愛子(駒大苫小牧高)、加藤杏望(札幌第一高)も出場する。

















