白老町は9月30日、町制施行70周年を記念し、「カシス」の苗木8本を町若草町の駅北観光商業ゾーン「ポロトミンタラ」の敷地内に植樹した。大塩英男町長らが、町民の健康につながる果実となるよう願いながら作業した。
同事業では、まちの節目を町民と祝おうと、まちの魅力向上やPRに結び付く案を5月に公募した。
カシスの植樹は、町内の社会福祉法人白老宏友会の提案。白老の気候になじみ、鹿の食害にも強い木で、果実は「アントシアニンを多く含み、目の健康へのアプローチが可能な食材」と、同会は町竹浦で運営する愛泉園で栽培している。町では町内で高齢化が進む中、町民の健康寿命延伸に役立つ地場産品となり得るとみて、植樹を採択した。
大塩町長と白老宏友会の北平保理事長、白老観光協会の福田茂穂会長らが植栽した。大塩町長は「成長するカシスのように町も生き生きとありたい。町を代表する食材の一つになれば」と述べた。北平理事長は「町制80周年にはカシスの果実を活用した菓子や飲み物を作りたい」と語った。
カシスの苗木は、このほか5本を現在改築工事中の町立国保病院の敷地内に植える予定。この日は、2本を11月9日に予定されている工事現場見学会の展示用に鉢植えにした。

















