女性の人権講演会 精神保健福祉士・斉藤さん解説 性暴力に男尊女卑の意識

女性の人権講演会 精神保健福祉士・斉藤さん解説
性暴力に男尊女卑の意識
性暴力の加害者から見えてくる価値観について語る斉藤さん

 苫小牧市男女平等参画推進センターによる女性の人権講演会が9月28日、市民活動センターで開かれた。神奈川県の大橋榎本クリニックの精神保健福祉士で、痴漢や盗撮の加害者臨床を専門とする斉藤章佳さんが「男尊女卑依存症社会を考える」と題して講演。「男らしさ・女らしさ」といったジェンダー意識がさまざまな問題を引き起こしていると訴えた。

 配偶者間の暴力(DV)被害者の保護と自立支援を行う市内のNPO法人ウィメンズ結の共催。男女平等参画社会の実現に関心を寄せる市民ら75人が来場した。

 斉藤さんは3000人を超える性暴力の加害者と関わる中で、「男はたくましくあれ」「男は泣くな」といったジェンダー規範に苦しさを感じながらも、それを手放すことができない―という共通点に気が付いたことを説明。男子高校生が学級で発言権を持つ男子グループの言いなりになって盗撮を繰り返し、「本当はしたくなかったが、男として認められる気がしてやめられなかった」と打ち明けたことも紹介。「令和になった今も『男らしさ』はまだ一定の価値を残している」と指摘した。

 斉藤さんは、自身も男尊女卑の価値観の中で育てられたとした上で、「性暴力を減らすためには加害者の行動変容に加え、社会の価値観を変える必要がある」と強調。加害者の中には、「男だろ」という価値観によって心の傷をなかったことにされてしまった人が少なくないことも例に挙げ、「自分の痛みに鈍感な人は他人の痛みにも共感できず、暴力につながる。相手の『痛い』を大切に受け止めてほしい」と述べた。

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