緑地保全活動に評価 石油共同備蓄道事業所 シージェス初取得 自然のオアシス「ニナルカの森」

緑地保全活動に評価 石油共同備蓄道事業所 シージェス初取得
自然のオアシス「ニナルカの森」
緑豊かな共備北海道事業所構内の「ニナルカの森」

 苫小牧市静川で石油備蓄基地を管理・運営する北海道石油共同備蓄北海道事業所(広瀬研志所長)は、公益財団法人都市緑化機構(東京)の社会・環境貢献緑地評価システムSEGES(シージェス)の「そだてる緑」部門で、5段階評価の上から3番目「エクセレントステージ2」に認定された。石油備蓄業では初の取得で、広瀬所長は「自然保護を通じた地域貢献が認められた」と喜んだ。

 シージェスは、企業の良好な緑地や日頃の環境活動を評価する制度。認定は3種類あり、「そだてる緑」部門の対象は、事業者が所有する緑地300平方メートル以上の優良な保全、創出活動。9月26日に認定が決定し、広瀬所長は「3年ほどかけて取得を目指そうと思っていたステージ。高い評価をしていただき、一同喜んでいる」と話す。

 同事業所は苫小牧東部工業地域の198・8ヘクタールで操業。33基のタンク群を囲むように、緑地約46ヘクタールが南北にあり、敷地面積の約24%を占める。南側は操業以前から手つかずの樹林帯。北側は自然を生かした見学・学習の場にしようと、2010年に散策路や人工池などを整備。安平川沿いの丘陵地であることを踏まえ、アイヌ語で川沿いの台地の上を意味する「ニナルカの森」と名付けた。ホタルの幼虫を放流し、11年からホタル観察会を開き、地域住民に喜ばれている。

 同事業所ではシージェス受審に向け、同認証の最高位を取得している出光興産北海道製油所(苫小牧市真砂町)のアドバイスにより、今年から自然モニタリング調査を専門業者に委託。サッポロマイマイなど豊富な陸生貝類、国の天然記念物で絶滅危惧種クマゲラの飛来、エゾモモンガの営巣など多様な生き物が暮らす自然のオアシスになっていることを確認した。

 同制度では毎年の維持審査と、3年に1度の更新審査がある。同事業所は一層の緑地保全に努めながら、新たな地域貢献事業を模索する考えで、広瀬所長は「公害の元と思われやすい石油を、環境に優しい状態でハンドリングできていることを広く証明したい」と決意を新たにしている。

 同認定は市内でこれまで、出光道製油所、ノーザンホースパーク(美沢)、ノーザンレーシング(植苗)が取得している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る