フィンスイミング・阿部 日本代表として世界へ

フィンスイミング・阿部 日本代表として世界へ
フィンスイミングの4×200メートル日本代表に選出された阿部

 苫小牧出身で小学3年から高校卒業までアブロス日新スイミングクラブに所属していた阿部尋斗(24)=NLS(東京)所属=がこのほど、第35回フィンスイミング日本選手権の4×200メートルサーフィスリレーに出場し力泳。日本代表に選ばれ、24日からタイのプーケットで開催のアジア選手権大会に挑む。阿部は「自己ベストを狙って泳ぎたい。チーム一丸となって全力で戦いたい」と意気込みを語った。

 フィンスイミングは足ひれを装着して行う水泳競技で、サーフィスは水面泳。個人200メートルサーフィスでは3位、同100メートルサーフィスでは5位の成績だったが「納得の泳ぎができず悔しい」と話した。

 昨年は初の日本代表に選ばれ、世界選手権4×100メートルリレーに出場。チームがこん身の泳ぎで日本新記録を樹立し5位の結果に大きく貢献した。代表入りを果たしてから「環境が大きく変わり、質にこだわって高い水準の練習ができるようになった」と話す。

 パワーだけに頼った泳ぎ方を修正したい―。阿部は蹴り込みが深く水の抵抗が大きい点に課題を見つけた。一度の蹴りを薄く、蹴るテンポを速くして泳いだものの「一蹴りで進む距離が短くなり、足の回転数が増えたので結果的に運動量だけが多くなった」。

 何度もさまざまな泳ぎ方を試みて「一蹴りは大きく、できるだけ蹴るテンポを上げて泳ぐことが、今の自分にしっくりきている」とパワーに加えた俊敏さに重点を置いた。「いろんな泳ぎ方を試したことで善しあしがはっきりして良かった」と笑顔で話した。

 身長178センチ85キロの体をつくり上げ「スピード、パワー、持久力のバランスは良い」と現在のコンディションの仕上がりはいい。柔軟性を意識したトレーニングで「背骨を一つずつ使って足につなげるイメージ」と上半身の力を下半身へ伝達するトレーニングも積んだ。

 アジア選手権では「おそらく1泳を担う。自分がベストの泳ぎで後ろにつなげればメダルも見えてくる。最高の泳ぎをしたい」と闘志を燃やしていた。

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