北海道大学と安藤忠雄建築研究所(大阪市)、札幌市は7日、札幌市内で「こども本の森」の建設、運営について基本合意した。同研究所が「こども本の森」を設計、建設して北大に寄付し、北大が札幌市の協力で2026年夏をめどに「こども本の森」を開設、運営する。開設後は立地特性を生かし、子どもたちの心の豊かさと創造力、好奇心を育み、成長の糧となる場づくりに取り組んでいく。
同日、北大で締結式が行われた。席上、宝金清博北大総長は、昨年12月に安藤忠雄氏(82)が設計、建築費を負担して自治体に寄贈する「こども本の森」を北大構内にも建設したいとの提案を同氏側から受け、秋元克広札幌市長に相談し、この日の締結を迎えたと経緯を説明した。
「こども本の森」は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥氏が館長を務める大阪市をはじめ岩手・遠野市、神戸市に3館ある。24年春に熊本県、25年夏に松山市に開館する予定。「こども本の森」が大学構内に開設されるのは初めてで、蔵書を含め開館・運営に必要な費用、施設の維持管理の全部または一部費用は寄付を募って賄う。
締結式にオンライン出席した安藤氏は、読書を通じ生きる力を学び、世界に視野を広げた自身の経験に触れながら、「本を読み、考える力を培い、今日の戦争や環境の変化を考え、地球の大切さを考えることができる子どもが育ってくれれば」と世界で活躍できる人材の輩出を期待。「その意味で『ビー・アンビシャス』の北大は一番シンボリックな場所」と語った。
宝金総長は「1年という短期間での合意に強いパッションを感じる。大学には各国の研究者、学生がいる。こどものうちから世界に触れる意義は大きい。(大学の)機能を十分に発揮したい」と意欲を。秋元市長も「北大との包括連携による果実の一つ。大学への設置は国内でも例がない。他に類を見ない空間の実現を進めたい」と語った。
建設候補地は北8西6。北大南門から40~50メートルのポプラ会館、アイヌ・先住民研究センターに隣接する。設計はこれからで延べ床面積は500~600平方メートル規模という。寄付された建物は北大が所有し、運営は北大と札幌市が担う。今年度から設計に取り掛かり25年春に着工、26年夏の開館を目指す。
















