多文化共生ビジョン案まとめる 世界とつながる苫小牧へ 来年度、指針策定

多文化共生ビジョン案まとめる 世界とつながる苫小牧へ 来年度、指針策定

 苫小牧市は、誰もが国籍や文化的背景にとらわれず、地域の一員として共生できるまちづくりの基本的な考え方や方向性を示す「多文化共生ビジョン」の案をまとめた。7月に示した素案(たたき台)を修正し、理念は「あなたと創る あなたとかがやく―苫小牧市は世界とつながる多文化共生のまち」とし、内容を理解してもらうため「前文」を新たに追加した。

 理念のサブタイトルは、当初素案では「世界とつながる多文化共生のまち」と記したのみだったが、多文化共生指針策定準備会議(小田島道朗座長)の会合で「市を強調するため苫小牧の文言を入れたい」と意見があり、「苫小牧市は」の文言を加えた。

 さらに、同ビジョンで基本方針を示すが、その内容を理解してもらうため「前文」を新たに追加。「国籍や民族など異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、共に生きていく多文化共生社会の形成に向けて、取り組む方向性を示した」とビジョン策定の理由を説明した。

 基本方針は「ともに暮らす―住み続けたい地域づくり」「ともに育む―主体性を持ち、活躍できる人材育成」「ともに働く―人とまちが成長する産業拠点都市」「ともに輝く―魅力づくりとにぎわいづくり」。素案通り四つで構成するが微修正した。すべての住民に当てはまる「暮らす」を最初に、続いて「育む」「働く」「輝く」の順で明記。人々が苫小牧で生きていく流れを踏まえて整理した。

 各基本方針には、企業や学校、地域、行政などが取り組むべき事項として8項目を掲載。互いの違いを認め合い、自分らしく生き生きと生活できる地域づくりや、多様な人材を受け入れて長く活躍できる環境づくりなどを目指す。

 案はこのほど開いた準備会議で示した。今後は庁内での意見集約や市議会定例会の委員会報告を経て、今年度中にビジョンを完成させる。2024年度にはさらに多文化共生指針を策定する方針で、小田島座長は「今回は大きな方向性を出した。多文化共生を実現させるため、指針の議論を深めたい」と話している。

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