全道女子アイスホッケー大会は３～５日、札幌市月寒体育館で行われた。決勝ではトヨタシグナスが４―１で道路建設ペリグリンとの苫小牧対決を制し２連覇、４度目の栄冠をつかんだ。最優秀選手賞にはトヨタのＧＫ佐々木玲果が２年連続で選ばれた。
　大会には全道から９チームが出場、トーナメント戦で頂点を競った。
　▽決勝
トヨタシグナス４－１道路建設ペリグリン
　▽得点者【ト】清水、志賀葵（伊藤麻、佐々木愛）志賀紅（伊藤麻、桜井芽）松本（桜井乃、田邊）【道】黒須（鎌田）▽ＧＫ【ト】佐々木玲【道】増原
　▽３位決定戦
札幌インフィニティーズ１－０釧路ベアーズ
　▽得点者【札】武田（佐野）▽ＧＫ【札】加藤【釧】山崎
　▽準決勝
トヨタシグナス６－１札幌インフィニティーズ
　▽得点者【ト】志賀紅（桜井芽、志賀葵）伊藤小（田邊）伊藤麻（桜井乃、佐々木愛）志賀紅（志賀葵、佐々木愛）松本（伊藤小）志賀紅（伊藤麻）【札】佐野（武田）▽ＧＫ【ト】佐々木玲、酒井【札】加藤
道路建設ペリグリン９－１釧路ベアーズ
　▽得点者【道】鎌田（黒須）黒須（鎌田）ラック陽（小池）福澤（小野崎、角田）早川（高）黒須（鎌田、小池）高（輪島）輪島（早川、細山田）輪島（細山田、小池）【釧】村山▽ＧＫ【道】増原、鈴木【釧】出来、山崎
　▽２回戦　トヨタシグナス８―１Ｄａｉｓｈｉｎ、道路建設ペリグリン８―１ＴＯＫＡＣＨＩ帯広レディース、札幌インフィニティーズ３―２高須クリニック御影グレッズ、釧路ベアーズ５―４ＶＯＲＴＥＸ　ＳＡＰＰＯＲＯ
　▽１回戦　Ｄａｉｓｈｉｎ１３―０真駒内レディース

－”２冠”視野に「勝ち続けたい」
　互いにしのぎを削る道路建設との決勝を制し、２連覇を飾ったトヨタシグナス。牧野監督は「連覇が懸かっていることなど意識せず、試合に勝つことだけを考えて１試合６０分間、選手一人ひとりがチームのために戦ってくれた結果」と選手をたたえた。
　決勝は第１ピリオド、ＤＦ清水のシュートで先制。その後も流れを引き寄せて得点を重ね、突き放した。
　シュート数は３３―３２と両者譲らずの展開も、決定力と大会ＭＶＰのＧＫ佐々木玲の好セーブで勝利を物にした。
　国内２大大会のタイトル奪取を視野に、好内容で頂点へ駆け上がったシグナス。主将を務めるＤＦの桜井乃は「ライバルチームとの直接対決を制して２連覇を達成できてうれしい。若手も力を付けていて、チームのレベルも高くなっている。スマイルリーグ、全日本の２冠を目指して今後も勝ち続けていきたい」と話した。