帝国データバンク札幌支店は、10月の道内景気動向調査結果を発表した。景気DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」とした企業の割合を引いた数値)は前月比0・1ポイント増の43・7となり、3カ月ぶりに改善した。業界別では製造など5業界が改善し、不動産など4業界が悪化した。
全国平均(44・7)を1ポイント下回り、前月から格差は0・2ポイント拡大した。
企業の規模別では、大企業が前月から2・8ポイント増の46・7となり、3カ月ぶりに改善。中小企業は0・4ポイント減の43・2となり、3カ月連続で悪化。中小企業のうち小規模企業は1・4ポイント減の43・6となり、2カ月ぶりに悪化した。
業界別では9業界中、製造、農・林・水産、建設、サービス、卸売の5業界が改善。特に製造は3カ月ぶりに改善し、3・1ポイント増の42・4と2カ月ぶりに40台に回復。サービスも3カ月ぶりに改善し、0・9ポイント増の46・7と業界では3番目に高い水準となった。
一方、金融、不動産、小売、運輸・倉庫の4業界は悪化。不動産は業界では最も高い水準を維持したものの、2・8ポイント減の49・2となり、景気判断の分かれ目となる50を下回った。
先行き見通しは、「3カ月後44・1」(前月調査44・7)、「6カ月後44・4」(同44・2)、「1年後45・3」(同45・8)。前月調査に比べ「6カ月後」は改善するが、「3カ月後」と「1年後」は悪化予想だ。
企業からは「コストの上昇が価格改定までにつながらず、利益を圧迫している」(化学品製造)などの声が寄せられ、水産業界からは中国の禁輸の長期化を懸念する声も上がっている。
同支店では、観光需要の回復、ラピダス(東京)の千歳市への次世代半導体工場建設、DX(デジタルトランスフォーメーション)の拡大に期待が集まる一方、「コスト高や人手不足への警戒感は依然として根強い」と分析。道内景況感は「一進一退で推移していくとみられる」と指摘している。
調査は10月18~31日、道内企業1150社を対象にインターネットで実施。542社から回答を得た。回答率47・1%。
















