傾聴ボラ・アガペーの会20年 香山リカさん講演 苫小牧

傾聴ボラ・アガペーの会20年 香山リカさん講演 苫小牧
対人援助活動の在り方について語る香山さん

 苫小牧傾聴ボランティア・アガペーの会(藤田香代子会長)の設立20周年を記念した市民公開講演会が12日、苫小牧市民活動センターで開かれた。市民ら約130人が来場。精神科医で、むかわ町国民健康保険穂別診療所副所長の香山リカさんが「ひとを支え、自分を支える」と題し、自分も相手も幸せになれるような対人援助の在り方について語った。

 香山さんは、傾聴のような人の支えとなる奉仕活動を続ける中で「自分は社会に役立っている」という自己有用感が得られると強調。相手からの感謝やねぎらいの言葉で、癒やしや活力も生まれるとした。

 その一方で傾聴活動は時として大きなストレスになり、相手が語るつらい出来事を自分の事にように感じて心を疲弊させてしまうこともあると指摘。友人、家族と会話するときとは異なり、自分の感情や意見を表に出さず、一定のトーンで相手に寄り添う姿勢が求められ「とても難しく奥深い。まずは、自分自身の気持ちを安定させることがとても重要」と述べた。

 その上で、傾聴活動に取り組む人たちに「休みはしっかりと取り、自分のために時間やお金を使いつつ必要としている人に力を分けてほしい」と呼び掛けた。

 10年間傾聴活動に取り組んでいるという同会の清野邦弘さん(80)=北星町=は「専門知識を持たない自分でも活動してきた意義を改めて感じられ、とても自信になった。これからも頑張りたい」と話した。

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