２００８年北京五輪男子４００メートルメドレーリレーの銅メダリスト、佐藤久佳さん＝苫小牧啓北中出、東京都在住＝による水泳教室が１２日、苫小牧市日新町のアブロス日新温水プールで開かれた。市内１８歳以上の水泳愛好者２７人が参加し、水泳の実技指導を受けた。

　教室では、佐藤さんが基本的な泳法について指南。泳ぐときの基本姿勢について「足が下がらないよう、体の軸を意識してぶれないように」と伝えた。習得するために横向きで泳ぐ練習の際には「足をコースログに当てるくらいのイメージで広げ、膝を曲げないようにすることで前に進む力が強くなる」などとアドバイス。参加者たちは指導に耳を傾けながら、自分の泳ぎを見直しつつ水泳を楽しんだ。

　市内桜木町の会社員、上杉莉玖さん（２１）は「トップ選手から教わることでキックの仕方など基本を見直すことができた。今後実践していきたい」と話した。

　水泳教室は著名な元アスリートが指導や講演を通じて市民に夢と希望を与え、運動能力の向上を目的とした市のスポーツマスター事業の一環。佐藤さんは世界競泳４００メートルメドレーリレー優勝（０７年）、日本選手権１００メートル自由形優勝（０８年）などの競技歴も持つ。