国内の性教育の第一人者村瀬幸浩さん(82)=東京在住=による講演会「どうする?!大人の性教育」が11日、苫小牧市民活動センターで開かれた。村瀬さんは「性は自分の人生の価値を左右する大切なテーマ」と主張し、生殖に限定して取り扱ってきた従来の性教育の不十分さを指摘。生涯を通じ、自分の性の在り方を見詰めることの重要性を説いた。
市男女平等参画推進センターと市内のNPO法人ウィメンズ結の主催。女性に対する暴力をなくす運動期間(12~25日)に合わせた人権講演会として実施し、市民ら75人が来場した。
村瀬さんは元高校教員で、退職後は一橋大学や津田塾大学でセクソロジーの講師も務めた。著書も多数で、フクチマミ氏との共著で2020年3月に発売した「おうち性教育はじめます」(KADOKAWA)は発行部数20万部以上のベストセラーとなっている。
講演では性的な行為をする際に互いの気持ちを確認し合う「性的同意」について、「互いの関係が対等でないと、本当はしたくないのにノーと言えない場合もある」と指摘。夫婦間であっても性的同意は必要な一方、過去に手掛けた調査では夫との性行為に苦痛を感じている女性が多かったことを語った。
日本の家制度や家父長制、性別に対する固定的な役割分担意識が対等な関係性の形成に影響を及ぼしている点も強調。「学校などの性教育で相手との望ましい関係づくりを学ぶ機会は少ない。大人の私たちが性について学び、互いに対等な関係をつくろうとする姿勢を子どもたちに見せなければならない」と訴えた。
















