SNSの危険性学んで 苫小牧高専4人の教材完成

SNSの危険性学んで 苫小牧高専4人の教材完成
完成した教材でSNSの危険性を伝える学生

 苫小牧工業高等専門学校フロンティアコース5年生の4人が、今年度の卒業研究として作成していた青少年向け情報セキュリティー教材が完成した。道警サイバーセキュリティ対策本部との共同研究で、15日には苫小牧明野中学校の3年生約80人に出前授業をした。教材開発チームのリーダー高橋爽さん(20)=応用化学・生物系=は「教材を通して一人でも多くの人にSNSの危険性を知ってほしい」と力を込めた。

 同教材の開発は今年度の同コースの卒業研究テーマの一つ。中学生になってSNSに触れる人が多い現状を考え、4人は中学生をターゲットに定めた。さらに道教育庁への聞き取りで個人情報流出に関する問題が中学生に多いことが分かった。

 教材は、個人情報流出の防犯教室用に作成した15分程度のスライド。SNS上に個人がアップしていそうな風景や部屋の写真を提示し、どこに情報流出の危険が潜んでいるかを考えさせる内容。風景写真の電柱や郵便ポスト、橋から地名や番地が分かり、部屋の写真では机の上の配達物やパソコンに反射して映り込んだ人影などから個人が特定されるリスクも示した。

 高橋さんは「自分たちで問題点を探すと、どこに注意したらいいかがよく分かる」と作成意図を語る。さらに、6~7月に市内の中学校3校で実施した防犯教室のアンケート結果や、個人情報流出によるネットストーカーやアカウントの乗っ取りなどの事案も追加。SNSへ投稿する際の注意点や個人情報を公開する危険性も伝えている。

 2018年3月に同校と同本部が締結したサイバーセキュリティー分野での人材育成連携協定に基づく取り組み。教材とは別に30秒ほどの動画も制作し、ユーチューブの道警公式チャンネルで今月から公開を開始。PRチラシも来月、全道の中学、高校に配布する。

 出前授業を聞いた鳥谷部征希さん(14)は「信号機や電柱に住所が書いてあると意識したことはなかった。自分や友達の個人情報を流さないようルールを守って使いたい」と話した。

 同本部の坂野雅樹対策班長は「非常に分かりやすい教材を作っていただいた。非行防止教室などに合わせて全道の学校で活用していきたい」と述べた。

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