北海道鉄道活性化フォーラムが20日、札幌市内のホテルで開かれた。北大大学院工学研究院の岸邦宏教授が「北海道鉄道ネットワークの課題とこれから」と題し基調講演。公共交通に対する利用意識の改善、運輸事業者の連携、財源確保・制度設定が必要と説いた。
岸氏は「北海道は自家用車に偏っている。都市間移動をどれだけ公共交通に転換できるかがカギ」と指摘。「10回に2~3回でも『使ってみようか』という意識を持てるか」と述べた。
併せて、本州も路線存廃の議論が始まるとし「食料を含め国の安全保障で鉄道の位置付けは非常に重要。国が主体になって考えていくべき」と強調。「鉄道維持の新たな財源・制度設計の検討が必要。農政、防衛政策など国土交通省鉄道局の枠を超えないと財源は確保できない」とも語った。
この後、”鉄旅”の魅力を多方面から発信している俳優の六角精児氏とオンラインでつなぎ、国交省鉄道事業課長の山﨑雅生氏、岸氏がトークセッション「みんなで乗れば、未来が変わる」を行った。
六角氏は「自然の中を長く走るのが鉄道の魅力。鉄道を通して発掘できる」と語り釧網線や宗谷本線の車窓の景色を絶賛。「ゴージャスな観光列車の通年運行を」と提案した。
山﨑氏は「北海道で自然の景色を味わうには鉄道が一番。自家用車(やレンタカー)では見られない景色が見ることができる。それをPRしていきたい」と強調した。
JR通勤の岸氏は「生活のオン、オフをJRの列車の中で切り替えている。自分にとって移動空間が魅力。鉄道は自分の時間が自由につくれる」と述べ「都市間交通の1割が鉄道を利用すれば状況は変わる」と改めて強調した。
















