黒曜石の歴史的価値学ぶ 苫小牧縄文会が講演会

黒曜石の歴史的価値学ぶ 苫小牧縄文会が講演会
白滝遺跡群での調査経験を話す長沼理事長

 苫小牧縄文会(矢野嘉一会長)は18日、苫小牧市内のホテルで講演会「黒曜石をめぐる歴史旅」を開いた。会員や市民ら約80人が、北海道埋蔵文化財センターの長沼孝理事長から、黒曜石の石器など白滝遺跡群(オホーツク管内遠軽町)の出土品の価値や調査当時の苦労話を聞いた。

 黒曜石は天然ガラスで、装飾品や石器などに用いられる火山岩の一種。同遺跡群の出土品は6月に国宝に指定され、長沼理事長は特徴や研究の始まりについて紹介した上で、「日本で旧石器時代の出土品が国宝に指定されたのは初めて」と説明した。

 同遺跡群の調査は、報告書の完成まで20年の歳月がかかり、発掘作業と整理作業の延べ人数は合わせて14万人以上、出土石器数は669万点(13・6トン)に上ったといい、「自分が掘って接合した出土品が国宝に指定されたのは誇り。多くの人が関わって、いろんな積み重ねがあって指定に至った」と話した。

 歴史が好きで、昨年夏に同遺跡群を訪ねて黒曜石の石器を作った苫小牧ウトナイ小学校5年の田渕悠一君(10)は「(黒曜石には)黒色だけでなく白色など他の色もあることを知った。縄文の遺跡についてもっと知りたいと思った」と話した。

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