硫黄島の現状語る 道新酒井記者が講演

硫黄島の現状語る 道新酒井記者が講演
硫黄島の現状を語る酒井さん

 「トークショー型市民講座 まーなび」が18日、苫小牧市花園町の飲食店「どんたむ焼きと絵本 どんたむれんじゅ」で行われた。太平洋戦争に関する報道に力を注ぐ、北海道新聞の記者で岩内支局長の酒井聡平さん(47)が硫黄島(東京)の現状などを語った。

 同店を経営するマルハナ石田商会が、生涯学習の場として企画。30人が来場した。

 酒井さんは元苫小牧民報の記者。硫黄島の戦闘で父を亡くした恵庭市の故三浦孝治さんの取材を機に、硫黄島に行って現地取材することが人生の大きな目標となり、転職を決断したという。

 道新でも「念仏のように硫黄島、硫黄島と言い続けた」と言い、この島に渡った経験のある他社の先輩記者のアドバイスを参考に多方面に働き掛け、2019年に政府派遣の遺骨収集ボランティアとして初上陸を果たしたエピソードを紹介した。

 現地には今なお、1万人の日本兵の遺骨が残されていることを伝え、「国の遺骨収集はあくまでも遺族の心を慰めるためのもので、一柱でも多く家族の元に帰そうというものではない」と指摘。三浦さんをはじめ、家族を戦争で失った悲しみや怒りを抱える遺族は多いとし「硫黄島は戦後未処理問題の象徴だ」と力を込めた。

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