「ビッグフライ、オータニサーン」。何度その実況を聞いただろう。今年も大活躍だった米メジャーリーガー大谷翔平選手が、アメリカンリーグで2度目のMVP(最優秀選手)を受賞した。
今年も「初」づくしの一年だった。アジア人「初」の本塁打王。「初」の2年連続2桁勝利2桁ホームラン。そして今シーズンの締めくくりもしっかり、史上「初」となる2度目の満票MVPだ。
そんな大谷選手が国内約2万校のすべての小学校に、3個ずつグラブを寄付するという。胆振東部には義務教育学校を含め小学校が35校。単純計算で105個が届く。
今、小学生の野球人口は急速に減少している。日本野球競技会によると2010年に約21万3000人いた選手が、22年には約17万9000人になった。
この大谷選手のグラブをきっかけに野球を始め、いずれ彼を上回る「初」を量産する選手が出てくるかも。今は見るのが専門の元少年野球児として、夢が膨らむ。(中)









