「子を人として尊重」 男女平等参画都市宣言10周年記念 大日向さんが子育て講演

「子を人として尊重」 男女平等参画都市宣言10周年記念 大日向さんが子育て講演
地域全体で子育てする大切さを説く大日向さん

 恵泉女学園大学(東京)の学長で発達心理学研究の第一人者、大日向雅美さんの講演会が23日、苫小牧市民会館で開かれた。市男女平等参画都市宣言10周年を記念した市の事業で市民ら約50人が参加。大日向さんは参加者が事前に寄せた育児の悩みや質問に答えながら子どもや親を地域全体で見守り、支えることの大切さを訴えた。

 大日向さんは、40年以上にわたって母親の育児ストレスや育児不安を研究。NHKEテレで放送中の育児情報番組「すくすく子育て」のアドバイザーや全国紙の人生相談の回答者も務め、悩める親たちに寄り添ってきた。

 大日向さんは社会全体に渦巻く閉塞感が育児中の親たちを追い詰めていると指摘。子どもを愛し、大切に思う一方、いら立ちや悩みを感じて子どもに厳しく当たってしまい、自分を責めている母親も少なくないとした。

 その上で「男女格差の中で生きづらさを感じている女性は多い」と強調。「育児しながら働いている女性が漏らした『罰ゲームを受けているみたい』という言葉が忘れられない」と述べた。

 子どもを育てるには▽子どもを人として尊重する▽親を支える▽子育ては地域・社会とともに行う―視点が重要であると主張。シニア世代の男性が現役時代の経験を生かし、子育て支援の場で活躍している東京のNPO法人の事例を紹介し、「大切なのは親に心構えを説くことではなく、地域社会のみんなで見守り、子育てをすること。ぜひ、苫小牧でも取り組みを進めてほしい」と呼び掛けた。

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