台湾の鉄道事情 奥山(おくやま) 由(ゆい)

台湾の鉄道事情 奥山(おくやま) 由(ゆい)

 前回のゆのみ原稿を書いた翌日から、台湾の新竹にある国立陽明交通大学に行きました。私の専門分野であるプラズマに関する国際会議が開催され、そこでの発表や会議運営に関する仕事をしてきました。参加者は50人程度と小規模なものですが、その分、充実した議論を行っています。ここ数年、コロナウイルスの影響で実施できず、3年ぶりの開催となりました。

 新竹へは、桃園国際空港から行くのが一番近く、鉄道あるいはバスを乗り継いで1時間から1時間半程度となります。鉄道については、台湾の北から南まで台湾高速鉄道という新幹線が走っており、桃園国際空港から新幹線の桃園駅に出た後、新幹線に乗り換えると10分ほどで新竹駅に到着します。この新幹線の開業に当たっては、日本7社が協力して立ち上げた会社によってわが国の技術が輸出されており、実際に新幹線に乗ったところ日本のものと全くといっていいほど同じで驚きました。

 台湾には通常の鉄道と地下鉄も走っており、そこでは日本で言うところのSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)といった交通系カードICがあるだけでなく、クレジットカードでのタッチ決算も行うことができ、利便性が高いです。地下鉄では、日本のような紙の切符ではなく、トークンと呼ばれるプラスチックのコインが使われているのが、面白いところです。

 私は鉄道が結構好きでいろいろと話したくなるのですが、スペースが無くなってきましたのでここまでとします。次回は鉄道話以外の台湾についてお届けしたいと思います。

(苫小牧工業高等専門学校准教授)

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