苫小牧市の苫小牧東部地域(苫東)に大規模データセンター(DC)を建設する通信大手、ソフトバンク(東京)の宮川潤一社長が24日来道し、道庁で鈴木直道知事と面談した。宮川社長は「DCで稼働させるのはほぼAI(人工知能)。AIの学習モデルを作るDCとする」と述べ、大量のデータ処理が求められる生成AIの開発と、生成AIを活用したサービス提供の中核拠点とする考えを示した。
宮川社長は苫東を建設地に選択したことについて、再生可能エネルギーの豊富さや、冷涼な気候で空調コストが東京圏より約7割下がる点などを理由に挙げた上、建設地の検討について「2年半ほど前に知事から話を頂いたことからスタートした」と明かした。
ただ、DCを北海道に地方分散する課題について「東京や大阪のデータニーズのある場所から少し離れた土地にある」点があったことを説明し、「これらを科学的に解決しなくてはいけなかった」と振り返った。
具体的には「北海道と東京を結ぶ海底ケーブルの準備。国際的には北米のルート、ヨーロッパからのダイレクトルートは日本ではまだやったことがない」と指摘しつつ「苫小牧が日本と欧州をつなぐ国際海底光通信ケーブルの陸揚げ拠点になる」ことに期待した。
その上で「いろんな下準備を2年半して、国も参加してくれるなど全てのパーツがそろった」と述べ、「これが起爆剤となり、日本の中心地になれるチャンス」と強調。「北海道で思い切った大きなDCを造る。一気にやっていきたい」との姿勢を示した。
鈴木知事は「宮川社長の大きな決定を心から歓迎したい。道としても今後、さまざまなサポートをしていきたい」と述べた。
同社は次世代社会インフラ構想の要とする「Core Brain(コアブレイン)」を新たに構築する考えで、苫東DCは将来的に国内最大規模の敷地面積70ヘクタール、受電容量30万キロワットを見込む。2026年度までに約650億円を投じ、消費電力5万キロワット規模のDCを先行整備する方針。24年度に着工し、26年度中の運用開始を目指す。電力は全量を道内の再生可能エネルギーで賄う予定。経済産業省はDC地方拠点整備事業の第1弾として、建設費など計300億円を補助する。
















