「女性視点取り入れ」防災講座 立場に配慮した災害対応学ぶ 安全安心のまちづくりを願う会

「女性視点取り入れ」防災講座 立場に配慮した災害対応学ぶ 安全安心のまちづくりを願う会
安心して過ごせる避難所運営について意見を交わす参加者

 「女性の視点を取り入れた災害への備え」をテーマとした防災講座が24日、苫小牧市民活動センターで行われた。市民グループの「安全安心のまちづくりを願う会」(宇多春美会長)の主催で、町内会や老人クラブの役員など約100人が参加。講話やグループワークを通じ、さまざまな立場に配慮した災害対応の重要性を学んだ。

 市危機管室は東日本大震災の発災時、避難所運営が男性中心で進められた結果、プライバシー確保やトイレの不足などに困る女性が相次いだり「女性だから」と当然のように食事準備や清掃作業を割り当てられたりしたことを紹介した。

 その上で、避難所での性暴力被害など深刻な人権侵害も発生したことに触れ、「災害時には平時の社会問題が顕著化する」と指摘。国が打ち出した方針に従い、苫小牧でも多様な視点を取り入れた防災体制を整えていると説明した。

 避難所運営者の立場で、被災者からの要求にどのように対応するかをグループで考える避難所運営ゲームも実施。「子どもの泣き声がうるさくて眠れない」「職場の被災対応をしたいので、子どもを預かってほしい」といった要求に対し、参加者は「子育て家庭を体育館から教室に移動させては」「子どもの面倒を見てくれるボランティアを募ろう」などとアイデアを出し合った。

 宇多会長は「女性の視点を生かすことが地域の災害対応力の強化につながる点を、多くの人と共有することができて何より。今後も防災について考える機会づくりを検討していきたい」と述べた。

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