大井さんへ道社会貢献賞 長年の更生保護功労 苫小牧

大井さんへ道社会貢献賞 長年の更生保護功労 苫小牧
表彰状を手にする保護司の大井さん

 道は長年にわたる保護司活動の功績をたたえ、苫小牧地区保護司会の前副会長大井武彦さん(77)=苫小牧市在住=に2023年度北海道社会貢献賞(更生保護功労者)を贈った。今年度の受賞者は13人で市内からは大井さんのみ。先月、札幌市内で表彰式が行われ、大井さんは「仲間の協力や家族の理解があって、ここまで続けられた」と喜びをかみしめた。

 2005年、保護司だった職場の先輩から頼まれ引き受けた。保護司は法務大臣の委嘱を受けた非常勤の国家公務員だが無給のボランティアで、罪を犯した人の更生や地域の非行防止活動を担う。保護観察中や仮釈放となった人の訪問を受け、面談するのも重要な役割で「妻は最初、不安だったようだが、一緒に寄り添ってくれた」と感謝する。

 大井さんが常に伝えてきたのは「どんな事件にも被害者がいて、その家族や友人、職場の仲間など周りを悲しませることも罪なんだよ」ということ。少ないながらも再犯に至ってしまい、刑務所の面会で「『裏切ってごめんなさい』と泣かれたこともある」と振り返る。

 今年4月の苫小牧地区保護司会の総会で、17年から3期6年務めた副会長を退任したが、深刻な成り手不足のため特例再任制度で78歳まで保護司を続ける。「保護観察を終えれば他人となるのが原則だが、『結婚しました』『子どもが生まれました』と報告に来てくれる人もいる。そういう時は本当にうれしい」と改めてやりがいを語った。

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