苫小牧市立中央図書館は11月29日、自分史入門講座を館内で開いた。受講したのは、自分や家族の歩みに関心を持ち、自分史の執筆経験は無い市民5人。思いがけず出てくる記憶もあるので身近な人に若い頃について質問してもらうなど、執筆のノウハウを学んだ。
講師は、市矢代町で郷土資料などを出版する「一耕社」の代表新沼友啓さん(73)。
講座では、歩みの振り返り方について「記憶よりも、戸籍謄本や年表、市史といった公式な記録で確認すると、自分や地域の出来事が簡単に把握できる」と説明した。
記憶を掘り起こす際は、昔の写真を見たり、友人や家族に「他に何があった?」「どう思った?」と聞いてもらったりすると、言葉が勝手に出てくることもあると紹介。「自分史を手掛ける過程で、本人だけでなく、周りの人から話を聞いたり、郷土の歴史や文化を調べたりするのが作業の醍醐味(だいごみ)になっている」と出版側が感じる魅力についても語った。
その後は、製本の種類や出版にまつわるトラブル回避法などを伝え、参加者は「身内だけに配るものにしたい」「自費出版して多くの人に読んでほしい」などそれぞれ希望する自分史のビジョンを思い描いていた。
市柏木町の浅井力夫さん(72)は「生涯を終える前に、自分や親のルーツを知りたいと思った。(自分史を通じて)子どもや孫、やしゃごに『こんな爺ちゃんなんだ』と知ってもらえたら満足」と話した。
















