苫小牧市の双葉町総合福祉会館で2日、市内を拠点に活動する太鼓演奏グループ苫小牧創作芸能研究会の「樽前ばやし」の体験教室が始まった。同町町内会の創立50周年記念式典で、樽前ばやしの演奏を聞いた地元住民が「自分たちもやってみたい」と太鼓長の小坂龍三郎さん(47)に依頼し、実現した。
初日の教室には、同町内会の60~80代の男女6人が集まった。小坂さんが桶胴(おけどう)太鼓や宮太鼓などの4種類計8個の太鼓を持参。参加者はばちを握り、太鼓を実際に打ち鳴らしながら、こつを教わった。
ただ全員初心者で思うように手が動かず、大苦戦。後藤勉さん(79)は「太鼓の音色が好きで参加した。簡単なように見えて、こんなに大変とは」と汗を拭った。途中で「私はできないわ」と弱音をこぼす人もいたが、小坂さんは「楽しくやりましょう」と励ましながら、みんなでそろえられそうなリズムを探した。
小坂さんにとっても、住民が記念式典の演奏を喜んでくれたことが「本当にうれしかった」という。お年寄りから遠慮がちに「88歳で始めても遅くないかしら」と言葉を掛けられ、二つ返事で指導を引き受けた。
この日は1時間半ほど練習に打ち込み、参加者も最後は「いい感じにそろったね」「いい運動になったわ」とはつらつとした表情に。次回も同じ場所で、来年1月20日に行うことを決めた。その後は毎月第1、3土曜日に開催する方針。
参加した一人、南部茂子さん(79)は「(町内会の)夏まつりで発表できたらいいね」と早くも「夏」に照準を合わせ、残りの参加者も「取りあえずの目標だね」とうなずき合った。
小坂さんは「外で太鼓を教える機会はほとんどなかった」と戸惑いを見せながらも「せっかくの声に応えられるよう頑張りたい。太鼓の魅力を地域に広げていけたら」と意気込んだ。
















