陸上自衛隊、米軍、オーストラリア軍による日米豪共同指揮所演習(ヤマサクラ85)は4日、訓練開始式を東千歳駐屯地(千歳市)で行った。陸自と米軍による国内最大規模の指揮所演習で、今回は豪軍が初めて参加。13日までの期間中、道内では陸自約2600人、米軍約600人、豪軍約200人が参加。連携を強化しながら図上訓練を展開し、有事への備えを確認している。
1982年から続く陸自の方面隊、米陸軍の軍団レベルによる指揮所演習。在日米陸軍、陸自のシンボルを掛けたヤマサクラの頭文字、通称YSの名前で全国各地で展開している。豪軍が初参加となった今回、演習期間は11月30日~12月13日で、陸自は北部方面隊(総監部・札幌市)をはじめ、陸上総隊、東北方面隊などの約5300人、米軍は第11空挺師団(アラスカ州)などの約1300人、豪軍は第1師団(ブリスベン)の約200人が参加している。
東千歳駐屯地では2年連続の実施で、訓練開始式と記者会見を行った。陸自北部方面総監の末吉洋明陸将は、日本を取り巻く厳しい安全保障環境を挙げて「3カ国による初のYSが北海道で開催されることは非常に有意義」と強調。日米豪の関係強化を通して「自由で開かれたインド太平洋の維持、強化に寄与できる」と訴えた。
米第11空挺師団長代理の在日米陸軍司令官デイブ・ウォーマック少将は「YSは戦術レベルで複雑な運用を行っているが、これはわれわれの任務の一部でしかなく、重要なのは人間性」とYSの意義に触れ「豪軍が加わることでさらなる抑止強化につながる」と述べた。初参加の豪軍第1師団長スコット・ウィンター少将も「日米豪3カ国が緊密な関係を促進している段階で、YSに参加する意義は非常に重要」と述べた。
















