第24回高校生国際美術展で、駒大苫小牧高校美術部3年の小川あいりさん(18)の油彩画「可能性」が佳作に選ばれた。将来に抱く不安な気持ちを表現した自画像で、同部員の入選は4年連続となる。小川さんは「こんなに大きな賞をもらえるなんて信じられない」と喜ぶ。
2年生の時、約1年間かけて完成させた力作。「当時何を感じていたのかを明確に表現でき、(見ている人に)メッセージを伝えやすい」と、自身をモデルに選んだ。
サイズはF50号(縦116・7センチ×横91センチ)。ノートやルーズリーフなど勉強道具に囲まれた小川さんが進路に悩み、追い込まれている様子をダイナミックに描いた。
不安な心情が伝わるよう暗めの配色を意識。肌の色も通常よりも暗いトーンにし、髪の毛には緑色も混ぜ、光沢や立体感を出した。
油彩画は色を塗ってから乾くまでに時間を要するが「自分が理想とする色になかなかならず、何度も塗り重ねた」と小川さん。同部の新谷史子顧問から入選を伝えられた時は「うれしくてすぐ家族に報告した」と振り返る。
現在、小川さんは看護系大学の受験勉強の真っ最中。「落ち着いたらまた油絵はもちろん、水彩画やデジタルの絵も描きたい」と目を輝かせる。
新谷顧問は「高校生らしい悩みを表現した作品だが色調をぐっと抑え、大人っぽく仕上がっている。強い意志で見事に描き上げた」と受賞をたたえる。
高校生国際美術展は世界芸術文化振興協会(東京)の主催。次世代の芸術を担う人材を育み、国際的な親睦、交流を促すことを目的に開いており、世界各国から応募がある。
今回、美術の部には1312点の応募があり、佳作を含む入賞数は271点だった。
















