むかわ町穂別博物館や静岡大学などでつくる研究グループは6日、同町穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の周辺地層から、約7200万年前の花粉の化石が見つかったと発表した。むかわ竜が生息していた白亜紀後期と同時期のものとみられ、むかわ竜が生息していた年代を証明する貴重な資料という。
むかわ竜発掘の際に骨格化石の周囲を石こうで覆って回収した中から、被子植物花粉約30種以上が見つかり、このうち三突出型とされる花粉15種類を調査。日本の固有種5種を確認し、うち3種は日本で初の産出という。静岡大学のルグラン・ジュリアン助教(古植物学)、穂別博物館の西村智弘学芸員らが同日、穂別町民センターで記者会見を開いて説明した。
ジュリアン助教は、花粉化石が熱帯や温帯地域を中心に分布されるオオバヤドリギ科に似ていることから、「むかわ竜は沼地や海岸に近い所にもいたのではないか」と分析。むかわ竜がこれらの植物を食べていたかは不明だが、「同じ時期に同じ所にいたのではないか」と推測し、今後の研究で「むかわ竜の生態がより詳しく分かる可能性がある」と話した。
化石花粉は白亜紀の中でも最末期のマーストリヒチアン期(約7200万~6600万年前)のものが多かったという。西村学芸員は「白亜紀後期は被子植物が繁栄していた時代」と前置きした上、「カムイサウルスはマーストリヒチアン期に生息していたことが分かった」と力を込めた。
研究成果は11月30日発行の国際誌「パレオントロジカル・リサーチ」に掲載された。今回発表した花粉化石は9日から、同博物館で展示を予定している。
















