苫小牧地区民謡連合会(高崎桂昇会長)は今年度、50年以上にわたって市民に親しまれてきた「苫小牧おどり」の普及活動に力を入れている。転勤族も多いまちでより多くの人たちに当地民謡の魅力に触れてもらおう―と青年部有志が4月と10月に市内で開催された民謡大会の予選会と、全道大会で唄や演奏を披露。11月19日には、市民文化祭の関連行事「市民参加 謡(うた)と舞の集い」(和のステージ)のフィナーレで来場者と一緒に会場を盛り上げた。
中心となって動いているのは、同連合会に所属する岩崎智美三絃会主宰の岩崎智美さん(54)。10月に苫小牧で開かれる民謡の全道大会を地元らしく―と同連合会の青年部に呼び掛け、準備を始めたことがきっかけという。
まず4月の苫小牧地区大会で青年部の15人がアトラクションとして苫小牧おどりを披露したところ、「若い人たちが唄う姿がいい」などと大好評。10月の全道大会では同部による唄や演奏に合わせ、市の公式キャラクター「とまチョップ」も踊り、約500人の来場者を楽しませた。
「来場者から『苫小牧には、皆で歌って踊れる民謡があるんだ』と好評をいただいた」と岩崎さん。こうした反響を受け、11月19日の「和のステージ」では当初、演奏のみを披露する予定だったが、実行委員会から「踊りを交えた発表にしては」と提案があったという。
和のステージ当日は、イベントの締めくくりとして100人超の出演者が客席を囲むように輪になって踊るパフォーマンスを繰り広げた。予期せぬ余興に来場者は手拍子したり、スマートフォンで撮影したりと大興奮。飛び入り参加の市民も輪に加わり、会場は熱気の渦に包まれた。
そんな様子をステージ上から見守った岩崎さんは「想像した以上に多くの(飛び入り)参加があり、圧巻だった。苫小牧おどりが市民に長く愛されてきたことが伝わってきた。なかなか見られない光景だった」と笑顔。「今後もさまざまな機会に民謡の一曲として苫小牧おどりを披露し、周知に努めたい」と語る。
苫小牧おどりは、毎年8月に行われるとまこまい港まつりの市民おどりパレードの踊りとして1970年に誕生。港や工業地帯、勇払史跡といった単語をちりばめた歌詞、花火や海など古里の魅力を詰め込んだ振り付けが特徴で2022年度には、全日本民踊指導者連盟研究集会の講習曲に選ばれた。
















