町内会や自治会の代表を長年務め、良好な地域社会づくりに貢献したとして、2023年度自治会等地縁による団体功労者総務大臣表彰に苫小牧市の啓北町内会前会長の瀬尾清さん(84)が選ばれた。同市からの受賞は初めて。11月末に東京で表彰式があり、「今までの活動を認めてもらえたとしたら、うれしい」と喜びをかみしめている。
同表彰は01年度に始まり、今年度は全国で161人、道内から8人が受賞した。
瀬尾さんは厚真町出身。20代の頃、就職で苫小牧市に移り住み1967年、啓北町で建設業の住拓工業を創業した。仕事に追われながらも地域活動に尽力し、83年に啓北町内会副会長に就任。86年には会長職を任され、35年間務め上げた。市町内会連合会の副会長も11年間引き受けた。
会長に就任した当初は「住民同士にぎすぎすした雰囲気があった」と振り返る。打開策として公園での夏まつりを企画し、一晩で1万本もの焼き鳥が売れた。近くの中学校グラウンドで花火の打ち上げも成功させ、10年以上続けることで地域の絆が深まった。
役員の高齢化や成り手不足は進む一方で、負担軽減のため祭りも花火も今はやっていない。それでも「町内会はあった方がよい」と信じる。町内会が粘り強く市や関係機関に働き掛け、道路の利便性向上や河川敷の環境整備などを成し遂げてきた実感があるからだ。「市民の声を生かすには、1人ではなく意見をまとめる必要がある。そのために町内会は有効だ」と語り、地域の明るい未来を願っている。
















