北海道エアポート(千歳市、HAP)は9日、新千歳空港に新設したビジネスジェット専用ターミナルの開業式や報道公開を行った。アジア圏の富裕層をはじめVIPに対応するため、プライベートを重視した施設で、出入国手続き(CIQ)やラウンジスペースを完備。新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた旅客需要が回復する中、インバウンドらをさらに取り込む考えだ。
施設名は「北海道ビジネス・アビエーション・センター」アルファベット表記で、8日に開業した。鉄筋コンクリート造平屋建て約560平方メートルで、国際線ターミナルビル北側に新設。事業費は非公表。富裕層らがスムーズに出入国手続きできるように独自の動線で保安検査場や税関、出入国管理、検疫所のCIQ施設(約100平方メートル)をそろえた。
また、VIPらが快適な時間を過ごせるよう、北海道の自然をテーマにしたラウンジスペース(約140平方メートル)、待合室(約40平方メートル)を用意。道内各地のお菓子やワイン、ビールなどを取りそろえた。施設は24時間運用で、1回50万円から利用できる。給油の立ち寄り需要に応える短時間の休息利用も可能で、48時間前に予約すれば料金別で、同空港の高級ホテル・ポルトムインターナショナル北海道の料理も届く。運営はビジネスジェット運航を支援するユニバーサル・アビエーション(東京)が担う。
HAPによると、新千歳では新型コロナウイルス感染拡大前、プライベートジェットは年間約400便が発着していた。アジア圏の富裕層による観光利用が多いが、今後は千歳市で工場建設が進む次世代半導体製造ラピダス(東京)関係者の需要増も期待。予約状況などは非公表だが、開業初日は海外から2機の利用があり、年末に向けて予約も入り始めたという。HAPの蒲生猛社長は式典あいさつで「コロナ禍からの反転攻勢に向け、高付加価値な旅行需要を発掘していきたい」と力を込めた。



















