日大、アメフト部廃部 薬物事件受け理事会が決定

日大、アメフト部廃部 薬物事件受け理事会が決定

 日本大学は15日、東京都内で臨時理事会を開き、違法薬物事件が起きたアメリカンフットボール部の廃部を決めた。将来的に新たな部をつくり直す意向。現役部員と入部を希望する来年度の新入生については、受け皿となる活動の場を設けるなどして支援するという。

 理事会は非公開で実施。大学によると、部員を代表して主将ら2人も参加し、部内でまとめた再建案を説明した。関係者によると存否を問う採決が行われ、賛成11、反対9で廃部が決まった。

 アメフト部を巡っては、11月に学内の競技スポーツ運営委員会が廃部の方針を示したことを受け、理事会で扱いを協議。今月1日の会合では結論が出ず、継続審議としていた。一部の部員は署名を添えて存続を求める要望書を提出。林真理子理事長は4日に開いた記者会見で「(廃部案は)結論ではなく、一つの方針」と述べ、存続の可能性に含みを持たせていた。

 「フェニックス」の愛称で知られる日大アメフト部は1940年創部で、大学日本一を決める甲子園ボウルを21度制した名門。2018年に悪質タックル問題が発覚した後、組織改革を進めて再出発していた。日大広報部は「多くのファンを有する部を廃止することは断腸の思いで下した判断だった」とコメントした。

 日大は近く、部員や保護者らを対象に説明会を開く。

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