港湾運送・倉庫業の上組(神戸市)が、苫小牧市晴海町に物流センターを新設する。穀物の取り扱いを主とした倉庫「定温庫」など、収容能力2万トン超の施設を新設。2024年7月に着工し、25年9月の完成を目指す。同社は「地域で食品取り扱いのニーズが高まっている。穀物に関連した機能を強化し、顧客の需要に応えたい」としている。
同社は苫小牧市内では、柳町と一本松町に倉庫を1カ所ずつ、晴海町に倉庫と穀物用のサイロを所有している。近年、飼料用や政府備蓄用の米など穀物の取り扱いが増加傾向で、今後も需要の拡大が見込まれるため、晴海町に「晴海物流センター(仮称)」の新設を決めた。
同社所有地で現在は建設機械を保管する約1万4000平方メートルを活用し、鉄骨造り2階建て延べ床面積約1万5000平方メートルの倉庫を整備する。総事業費は非公表。新たな倉庫の建設により、同社の市内物流施設の収容能力は従来と比べて約3割増え、計10万トン超の規模になるという。
新施設では米のほか、麦や大豆などの穀物を取り扱う。施設の大部分は保管するための「定温庫」とし、温度を15度以下の一定に保つ。また、零度で保管できる「冷蔵庫」や、害虫駆除や輸入貨物の検疫を行う「燻蒸(くんじょう)庫」も併設し、多様化する商品に対応する。
また、同社はこれまで、米は主に柳町の物流施設を活用していたが、新施設は苫小牧港・西港に近く、同港と施設との輸送時間を半分以下に短縮できるメリットもある。時間外労働の上限規制が適用される物流業の「2024年問題」に向け、トラック運転手の負担軽減にも期待している。
















