名寄市出身の映画監督、鎌田義孝さん(59)の新作「蘭島行」の上映を記念した舞台あいさつがこのほど、苫小牧市本町のミニシアター、シネマトーラスで行われた。来場者約20人が撮影の裏話を聞くなどして監督との交流を深めた。
同作は、元パンクシンガーでフリーターの佐々木芳夫がバツイチ独身の黒沢真紀を自分の妻と偽り、小樽市の蘭島にいる瀕死(ひんし)の母親美智子に会いに行くロードムービー。
舞台あいさつは作品上映後に行われ、鎌田監督は撮影時について「ホテル代が高騰し、役者もスタッフも民泊に泊まったので、情報共有が行き届いた。地元施設を貸していただいて撮影できたことで、普段映画に関わらない人とも知り合うことができ、勉強になった」と裏話を披露した。
来場者との質疑応答も行われ、「なぜ蘭島を選んだのか」との質問に、「坂や運河といったロケーションがきれいな所より、裏路地のような場所に引かれる。蘭島の駅前も何もなくフラットな感じが良かった」と語った。
父親が苫小牧工業高出身という鎌田監督。「苫小牧には親しみを持っているので、そのうち映画を撮ってみたい」と話していた。
石狩市から訪れた旋盤工高橋岳志さん(59)は「役者のせりふは少なかったが、表情から感情を読み取り、監督が何を伝えたかったのかを探りながら鑑賞できた」と満足した様子だった。
















