図書館と福祉拠点の機能を併せ持つ苫小牧初の共生型地域福祉拠点・市東開文化交流サロンが東開町に開館し、今月1日で1年が経過した。新千歳空港の24時間運用拡大に伴う地域振興策の一環で整備され、子どもから高齢者まで幅広い市民が利用してきた。さらに多くの市民とつながりを持つため23日、サロンづくりを考える記念イベントも予定している。
同サロンは、飲食物を提供するカフェや図書スペース・絵本ホール、多目的ホール、キッチンや小上がりを備えたパブリックスペース、芸術作品などを展示するギャラリーが置かれ、誰でも利用可能。指定管理者の共同事業体「Social Library Platform(ソーシャル・ライブラリー・プラットフォーム)東開町」が運営を手掛けている。
多様な市民の居場所として人々の交流を促進し、支え、見守り合う地域文化の創造拠点を目指して設置された。他の公共施設同様の貸館業務だけでなく、見守り支援員を置いて利用者に声掛けを行い、就労継続支援事業として障害者スタッフも活躍している。10月には道の2023年度福祉のまちづくり賞も受賞した。
開館から1年で来館者数は7万人を超えた。池田圭吾館長は「市内でも例のない施設の運営に試行錯誤しながら、特に子どもに焦点を当てた取り組みに力を入れてきた」と話す。
敷地内の農園での野菜栽培や、子どもと高齢者が一緒に季節に合わせた施設内の飾り付けを行う機会を設け、不登校傾向にある子どもも楽しんでいるという。子どもたちを見守り、主体的な活動を支援する子ども第3の居場所事業では、教員経験のある職員が常駐し、学習支援やトラブル解決の手助けなどをしてきた。
一方、2年目の課題として、困り事を抱えながらも地域内で孤立している人の掘り起こしを挙げる。池田館長は「サロンを支え合い活動の起点として機能させ、ここでの取り組みを全市的に広げることが私たちの役割。地域ニーズが把握できるよう、これまで以上に民生委員や地域包括支援センター、町内会などとの連携を強めていきたい」と力を込める。
23日のイベント「サロンづくりサロン」は午後1時半から。これまでの歩みを振り返りながら、今後のサロンの在り方を参加者とともに考える。定員30人で参加無料。申し込み、問い合わせは同サロン 電話0144(84)7956。
















