日帰り客の落ち込み大きく 上半期の観光入り込み前年比減 旅行者の呼び込み強化へ  白老

日帰り客の落ち込み大きく 上半期の観光入り込み前年比減 旅行者の呼び込み強化へ  白老

 白老町のまとめによると、2023年度上半期(4~9月)の観光入り込み客数は123万9467人で、前年度同期に比べ5万7646人減少した。新型コロナウイルスは5類に移行したが、民族共生象徴空間(ウポポイ)や仙台藩白老元陣屋資料館などの文化施設を訪れる人が減ったことが要因。一方、訪日外国人旅行者数は入国制限の緩和などにより同35・45倍の2万1876人に達した。

 入り込み客数は、宿泊客が5万5812人(前年同期比2人減)で横ばい、日帰り客は118万3655人(同5万7644人減)で大幅に減少した。町産業経済課の担当者は、新型コロナウイルス5類引き下げで航空機の便数が回復し、道民の旅行先が近距離から遠方へシフトした影響と分析している。

 その中で外国人旅行者は増加し、前年度同期の617人から2万1259人増えた。円安が追い風となり、台湾や香港、韓国などのアジア圏からの来訪者が増え、米国からの来訪も増えつつあるためで、今後は団体旅行解禁に伴う中国からの旅行客の増加も見込む。

 地区別の入り込みでは、虎杖浜温泉地区が前年度同期比1万640人減の39万5565人、白老地区が同4万7006人減の84万3902人で、白老地区が大きく落ち込んだ。

 虎杖浜温泉地区は、主要施設の改修工事でホテル・旅館・民泊の宿泊客、日帰り客が減少。さらにアフターコロナで屋内施設の需要が高まってパークゴルフ場の利用者も減ったが、外国人旅行者の来訪で飲食店・土産店への来店者が増えた。白老地区は、ホテル・旅館・民泊の宿泊者が外国人や修学旅行などの団体客の利用で増えたが、1~2時間で行ける近距離旅行のニーズが減り、仙台藩白老元陣屋資料館など文化・歴史施設への来館者が減少。飲食店・土産店の来店者が大きく減った。

 この結果を受け、町産業経済課の担当者は「訪日外国人や道外旅行客の呼び込みを強化していきたい」と話している。

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