新型コロナウイルスが5類に移行してから迎える初の年末年始に向け、航空各社やフェリー各社が予約状況をまとめた。本道発着の路線、航路はおおむね前年実績を上回るが、今年は大型連休が取りづらい曜日の配列とあり、予約が伸び悩んでいる会社も。旅客需要は順調に回復しているが、「コロナ前」の水準まではまだ届かない状況だ。
主要航空各社は22日、年末年始期間(28日~来年1月3日)の本道発着路線の予約状況を発表した。日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)は前年実績を上回り、曜日の配列が悪い中で順調に回復。AIRDO(エア・ドゥ)はマイナスだが、コロナ前の水準を上回った。
JALは、予約数が前年比1・4%増の14万1268人で、予約率が3・4ポイント増の77・1%。「コロナ前」の指標となる2019年度対比では予約数は12・1%減。JALは「年末年始と1月6~8日の3連休の休みが分散している中、コロナの5類移行もあって本道路線は順調に回復している」と分析している。
ANAは、予約数が前年比8・8%増の17万4777人で、予約率が6・9ポイント増の73・4%。ANAも「(コロナ禍による旅客需要減から)完全に戻り切っていないが、インバウンド(訪日客)を含めて観光利用が好調」としている。
AIRDOは、予約数が前年比3・7%減の5万3389人で、予約率が0・7ポイント増の89・5%。新千歳―羽田線の期間中臨時便は前年比30便以上減の12便運航にとどめる予定が影響した。19年度対比は10・6%増で、コロナ前を2年連続で上回った。
本道着の下りピークは28~30日、本道発の上りピークは来年1月3日。
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苫小牧港を発着するフェリー各社の年末年始期間(28日~来年1月8日)の予約状況は、4社のうち西港に航路がある3社で前年度を上回っているが、いずれもコロナ前の水準には戻っていない。
商船三井さんふらわあ(東京)の大洗航路は、苫小牧着の下りピークが29日で、ほぼ満室の約350人が乗船予定。苫小牧発の上りは来年1月4~7日がピークで、客室の約7割が埋まった。同社苫小牧支店は「前年比9%増で、コロナ前の8~9割。利用が戻りつつある」と話す。
太平洋フェリー(名古屋)の仙台・名古屋航路は、上りは27~29日と1月5、6日がほぼ満室。下りは29~30日、1月3~6日がピーク。400人以上が乗る便もあり、予約は前年比1割以上増。同社苫小牧営業所は「徐々に増えている実感だが、コロナ前よりはまだ1割減」とする。
川崎近海汽船(東京)の八戸航路は、下りが28、29日と1月2、3日、上りが28~30日、1月2、3日がピーク。夕方や夜の発着便を中心に客室の7、8割が埋まり、前年比10%以上増だが、コロナ前と比べて約2割減。同社は「旅行先も分散する時代。(コロナ前の水準に)完全に戻らないのではないか」と懸念する。
一方、東港から秋田・新潟・敦賀を結ぶ新日本海フェリー(大阪)は、前年比3割減の日もあるなど苦戦傾向。下りは30日がピークで、2便の予約数は計約340人。上りは1月6日が最多で、2便で約270人。同社苫小牧支店は「かなり戻ってきたが、コロナ前の半分ぐらい。昨年からの反動減」と話している。
















