小林陵、総合V懸け最終戦へ 五輪金の一騎打ち ジャンプ週間 スキージャンプ

小林陵、総合V懸け最終戦へ 五輪金の一騎打ち ジャンプ週間 スキージャンプ
ジャンプ週間第3戦の小林陵侑=3日、オーストリア・インスブルック(EPA時事)

 【インスブルック(オーストリア)時事】ノルディックスキーのジャンプ男子でワールドカップ(W杯)を兼ねた伝統のジャンプ週間は6日の最終第4戦を残し、3戦連続2位の小林陵侑(チームROY)が総合首位に立った。2位のアンドレアス・ウェリンガー(ドイツ)と4・8点差。2季ぶりの総合優勝を懸け、五輪金メダリストの一騎打ちの構図となった。

 ドイツとオーストリアの各2会場を転戦し、総合は4戦8回の飛躍の合計得点で争う。小林陵は最終戦の会場となるビショフスホーフェン(オーストリア)で過去に2度優勝しており相性がいい。ウェリンガーは2018年の3位が最高だ。

 22年北京五輪金の小林陵は、ここまで3戦6回の飛躍が全て4位以内の高得点で安定している。4戦とも優勝せずに総合王者となれば、72回の歴史で25年ぶり9人目となるが「2位のグランドスラムとか言ってる場合じゃない。勝ちを目指して、いいパフォーマンスをしたい」。史上6人目となる3度目の頂点へ意欲を示す。

 18年平昌五輪金のウェリンガーは第1戦を制した後、3位、5位と下降気味だ。ドイツ勢の王者は、01~02年シーズンに史上初の4戦全勝優勝を遂げたスベン・ハンナバルトが最後。「地元」の大きな期待を背負う。

 小林陵は「リーダーは追われる立場。緊張感はある」と重圧を素直に認めており、力まず実力を出し切れるか。強い精神力が試される。

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