昨年12月に行われた全国級の二つの少年野球大会に、苫小牧市の北光ファイターズの長谷川結乃(北光小6年)、飛翔スワローズの山田正兼(若草小6年)が北海道選抜として出場した。長谷川は打線の主軸としてチームの3連覇に貢献。山田は決勝で先発のマウンドに立つなど、チームの準優勝に力を発揮した。
道内の女子選手で構成するスノーホワイトに選出された長谷川は23、24日に行われた第14回西日本選抜女子学童野球岡山大会に出場。チームは初戦の徳島スパイシーエンジェルスに9―6、2回戦の和歌山TNエンジェルスに14―4で勝利。準決勝は岡山レインボーガールズブラックを10―8で制し、決勝は兵庫西宮BELLSJrに10―9で競り勝って3年連続5度目の優勝に輝いた。
3番で4試合フル出場の長谷川は、14打数10安打8打点と驚異的な数字を残した。初戦で右中間に柵越え本塁打と二塁打を放つと、2回戦以降も本塁打1、三塁打2、二塁打1と大暴れ。「調子も良かったし、ストライクを積極的に振っていった」と納得の成績。小学校最後の大会を女子チームで過ごし、「チームの絆が深まったのがうれしかった」と会心の笑みがこぼれた。
中学校では女子軟式野球チームと部活動の二刀流を目指す。「この大会でもっともっと力のあるバッター、投手がいることが分かったので、負けないように努力したい。中学でもこの経験を生かし、笑顔で楽しめるように野球を続けていく」と話した。
山田は23~25日の第32回かりゆし交流(第19回沖縄市長旗争奪)学童軟式野球大会に出場。こちらも北海道の3連覇が懸かった大会だった。北海道は初戦の真喜良サンウエーブ(沖縄)に7―1、2回戦の泡瀬パイレーツ(同)に12―1、3回戦の草ケ江ストロンガーズ(福岡)に4―1、準々決勝の片桐ビクトリー(同)に7―0、準決勝の福岡市少年オールスターズに7―6と勝ち上がった。
決勝は赤道ボーイズ(沖縄)にタイブレークの末、惜しくも4―5で敗れ3連覇は逃したが、準優勝の好成績を収めた。
山田は今大会、外野手、一塁手、投手とフル回転。決勝は2回を投げて失策から2点を奪われたが、先発としてゲームをつくった。「緊張したけれど、調子は良かった。監督のサイン通りに投げて抑えられたし、コントロールが安定していた」と笑み。2回戦、準々決勝でもリリーフ登板し、経験を積んだ。
それでも「もっと思い切って投げられたら良かった」と反省も口にする。中学では兄がいる硬式チームに入団する予定だ。「兄が先発で投げて、ぼくが抑えで投げられたら」と兄弟リレーを目標に据えた。

















