東京商工リサーチ北海道支社は、2023年(1~12月)の道内企業倒産状況を発表した。倒産件数は前年比71件(35・9%)増の269件となり、コロナ禍前の19年(212件)を上回った。うち、コロナ関連倒産は134件と約半数を占めた。一方、負債総額は前年比4・7%減の297億400万円だった。
地域別では、札幌市が100件で最多。これに旭川市(21件)、函館市(20件)、帯広市(14件)が続いた。苫小牧市は11件、千歳市は3件発生した。
業種別では、飲食店やホテルなどを含む「サービス・他」が前年比22件増の84件となり、最も多い。これに42件増の「建設業」(63件)が続いた。原因別では、不況型の「販売不振」が205件と全体の76・2%を占めた。
企業倒産に伴う従業員の被害者総数は、23年1月から12月までの累計で1139人だった。
コロナ関連倒産の道内の累計は331件となった。
同支社では「4年に及ぶコロナ禍の資金繰り支援や各種支援策が縮小・終了した反動は大きく、ゼロゼロ融資の副作用として過剰債務という問題を引き起こしている」と分析。「コロナ関連融資の返済がピークを迎える中、業績回復が遅れた企業は返済原資の捻出(ねんしゅつ)ができず、事業継続を断念するケースも見受けられる」と説明。さらにコロナ禍以前からの人手不足が一段と深刻さを増しており「人件費の増加が資金繰りを圧迫する悪循環に陥っている」と指摘している。
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帝国データバンク札幌支店の調査では、23年の道内企業倒産は258件、負債総額は356億6700万円。前年に比べ件数は67件(35・1%)増となり、こちらもコロナ禍前の19年(213件)を上回った。負債も16・7%増加した。
















