アニメのキャラクターデザインや動画作成などを軸とした新しいスタイルの障害者就労継続支援B型事業所「でじるみ苫小牧」が16日、苫小牧市弥生町に開設される。市内の一般社団法人が運営する施設で、利用者はオンライン指導やプロの漫画家、イラストレーターによる講習を受け、サブカルチャーに関する仕事を基礎から学びながら就労を目指す。
「でじるみ」は、インターネット事業や社会福祉事業を手掛ける大阪市のグローバルソリューションが全国展開。利用者が動画制作、キャラクターデザイン、SNS運営、グラフィックデザイン、データ入力などの知識と技能を身に付けて企業からの依頼を請け負い、一般就労につなげる。フランチャイズ(FC)運営を含め、北海道や静岡県、宮城県など全国に10事業所がある。
苫小牧では、市内の広告業オーティスの支援で設立された一般社団法人北海道障がい者共生協会苫小牧支部がFCで運営する。
デザインを手掛ける企業も利用しているプロ仕様のパソコン20台と、液晶タブレット10台を導入。専門知識を持つ講師が機材の操作をはじめ、デザインや動画制作などを指導する。機器に初めて触れる人も安心して利用できるよう、個々に応じたサポート体制を整えるという。
年数回、プロの漫画家やイラストレーターなど第一線で活躍するクリエーターらが制作技術や仕事と向き合う姿勢などを伝える特別授業も予定。講師陣は漫画「ラブひな」の作者で参院議員の赤松健さん、「電影少女」などで知られる作者桂正和さん、モデルなどとして活躍する葦原海(あしはらみゅう)さん、イラストレーターでVTuber(ブイチューバー)のさとうぽてさんなど、そうそうたる面々だ。
グルーバルソリューション就労支援事業の平間栄一本部長(37)によると、他都市の「でじるみ」では、イラストやゲーム、ユーチューブなどの動画が好きな利用者が楽しみながら通所。飲食店などからの依頼を受け、利用者がのれんやメニュー、名刺作りなどを手掛ける事例もあるという。
苫小牧でも利用者の得意分野と地元企業のニーズをマッチさせながら、障害者が活躍できる場を増やしていきたい考え。平間本部長は「好きという気持ちは何よりの強み。ぜひサブカル好きな人に来てもらいたい」と語る。「でじるみ苫小牧」の森夕希子施設長(37)は「一般就労を目指したい人とデジタルに強い人材を欲している企業との懸け橋になれれば」と力を込める。
「でじるみ苫小牧」の定員は20人。開設時間は月~土曜の午前10時~午後3時。無料で昼食提供も行う。
施設の見学や相談は「でじるみ苫小牧」 電話0144(74)5885。
















