1940年代を中心に活躍し、日本の女子スピードスケート界の草分けとなった苫小牧出身の草野富子さん(1926~2018年)に関する史料が18日、市春日町に住む長男の滋伸さん(67)から勇武津資料館の武田正哉主査と市美術博物館の佐藤麻莉学芸員へ寄贈された。
草野さんは苫小牧西尋常高等小学校時代にスケートを始め、苫小牧高等女学校の1年時から公式戦に出場。1947年に開催された第1回国民体育大会冬季大会では、スピードスケートの女子500メートル、1000メートル、3000メートルの全種目を制覇し、3冠を達成した。引退後は札幌オリンピックの大会役員などを務め、スケート界に貢献した。
滋伸さんの自宅で寄贈された史料は、国体の賞状や札幌オリンピックの感謝状、実際に履いていたシューズなど100点余り。滋伸さんと妹の鳥居薫さん(65)が「広報とまこまい」で市が歴史的資料や写真を募集しているのを知り、応募した。「思い出もあり長年捨てられなかったが、母の功績が役に立つと思った」と話す。
受け取った武田主査は「日本のスケート史における重要な人物。今の時代に改めて偉大さを知ってもらいたい」と感激する。国民体育大会(国体)は国民スポーツ大会に名称が変わり、初めての冬季大会が27日から市内で開催される。武田主査は「国体の第1回覇者が苫小牧出身であることに誇りを感じる」と話した。
史料は学芸員らの手で整理、分析した後、同博物館で保管し、市史の作成にも使われる予定。
















