「今」に意識を集中し、心身の健康維持を目指す「マインドフルネス」に基づくプログラムを血圧が高い人が実践することで、高血圧予防や治療につながる「DASH食」を積極的に取り入れるようになると、米国の研究グループが発表した。
DASH食は、脂肪を減らして野菜や果物、魚などを増やすことでカリウムやカルシウムを摂取する食事療法。研究グループは、最高血圧120/最低血圧80mmHg以上の患者201人を、(1)マインドフルネスの訓練などを8週間行う(2)通常治療のみ_の二つに分け、内受容感覚(鼓動や空腹などの体内情報を感じること)や、DASH食を取り入れる度合いをスコア化して検討した。
その結果、実験開始後6カ月時点では、(2)グループに比べ、(1)グループは内受容感覚が0・54ポイント高くなり、DASH食のスコアは0・62ポイント改善した。研究グループは「マインドフルネスの訓練が自己認識を変化させ、DASH食の順守をサポートできる可能性がある」としている。
(メディカルトリビューン=時事)














