活入れた冨安の覚悟 アジア杯 DFラインから統率 サッカー

活入れた冨安の覚悟 アジア杯 DFラインから統率 サッカー
インドネシア戦の前半、ボールを運ぶ冨安(中央)=24日、ドーハ(時事)

 
 【ドーハ時事】サッカーのアジア・カップで3大会ぶりの優勝を狙う日本代表は、1次リーグD組を2勝1敗の勝ち点6とし、2位で決勝トーナメントに進んだ。3―1と勝利した24日のインドネシア戦。そこまでふがいない戦いが続いていたチームに活を入れたのが冨安(アーセナル)だった。

 先発から外れたベトナム戦とイラク戦を、冨安は歯がゆい思いで見ていた。「先の2試合は、やるべきことをやっていなかった」。戦術を語る前に、相手に向かう姿勢や球際での迫力など、基本的な部分が足りていないと感じていた。

 インドネシア戦では、最終ラインを積極的に押し上げ、前線からのプレスを支えた。「この試合は、自分たちにフォーカスすることが目的だった」。優れた予測で相手を難なく抑え、攻撃に転じる配球でも段違いのプレーを見せ、力強くチームを統率した。

 「きょうは何回も後ろから『行け、行け』という声を聞いた。冨安選手に言われたら行かないといけないので、前の選手は結構疲れましたけど」。久保(レアル・ソシエダード)は笑みも交えて振り返る。本来のスタイルを思い出した表情には充実感がにじんだ。

 冨安は第1次森保体制発足時に19歳でA代表に初選出。25歳で臨む今大会からは、前主将の吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)が着けていた背番号22を引き継いだ。自らを「リーダーになる選手」と表現したように、強い自覚を持ってチームを導いていく覚悟だ。

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